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「市民活動のひろば」167号

「市民活動のひろば」167号・2019年1月&2月号に「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の黒井秋夫の文章が掲載されました。

「市民活動のひろば」は東京・多摩地域を中心とした市民活動の情報誌で2002年の創刊されました。

掲載された文章は下記の通りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PTSDの復員日本兵」と暮らした家族が語り合う会」を立ち上げた私自身が父親が無口でちゃんとした仕事にもつけなかったのが戦争による後遺症・PTSDのためではないかと気づいたのが4年前にベトナム戦争の米兵の3割の帰還兵が戦争のPTSDにより社会に順応できず正常な家族生活ができないという事実を知ったことが「もしや戦争のトラウマが日本兵にもあったのではないか」と考えたのがきっかけだった。

 

戦後生まれの私は兵士になる前の父の姿を知らない。復員後の父の精神に変化があったなどと考えた事もなかった。

 

私と同世代の復員兵の子どもたちの多くも帰還後の父親が本来の父親と思っているに違いない。しかし、普段は静かなのに酒が入ると家族に暴力、暴言を発したりする事例を沢山聞いている。それは戦争のPTSDかもしれないのだ。日本兵のPTSDを考えるこは「本当の父親」に出会う旅でもあるのだ。

 

「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」は今年は学習交流会を3回予定している。また、HPで1000人アンケートを始めた。これらを通じて本当の父親に出会う旅を多くの復員日本兵の家族に呼びかけたい。

 

「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」黒井秋夫。